79人が本棚に入れています
本棚に追加
「峰松くん、いや、翼。今はただ、気持ち悦くなることだけを、考えて。ね」
和哉の指先が、翼の先端に割り入った。
「あぁ、あ! それ、ダメぇッ!」
だめ。
そんなに優しくされると、僕……。
「や、ぃや。い、イッちゃう。僕、もうイッ……、あぁああ!」
翼は、温かな精を和哉の手のひらに吐き出してしまった。
「はぁ、はぁ、あぁ……」
「まだまだこれからだよ?」
和哉は唇をぺろりと舐めて、精にまみれた指先を翼の後ろに回した。
忘れさせてやる。
そして、忘れられない夜にしてやる。
和哉の指と心は、翼の最も敏感な部分に忍んでいった。
最初のコメントを投稿しよう!