日常

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(月曜は小テストの日だったな)  春樹は少し息を切らしながら席に座った。 友人と挨拶をし他愛のない話をした。 授業中、春樹は夢のことを考えていた。 (なんか、引っかかるんだよなぁ) 「じゃあここ、姫野わかるか。」先生が春樹を指名した。春樹は周りをキョロキョロし 「わかりません」 と答えた。先生は呆れ 「ちゃんと聞いておけよ」 といい別の生徒を指名した。  昼食をとろうとすると友人が席に来て話しかけられた。 「なんか今日いつもと違うな、体調悪いのか」 「そんなことは無いよ山本、ただちょっと考え事してただけだよ」 春樹はクラスメイトの山本と昼食を取り始めた。 「ふーん、考え事ね、好きな人でもできたのか」 山本が興味津々な様子で聞いてきた。 「好きな人なぁ、ちょっと違うかな」 「へーそうかよ」  春樹がぼかして答えると、山本はだったらいいやという感じで弁当に向き合い始めた。
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