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私の会社には、「譜代」と「外様」という言い方がある。そのまま、江戸時代使われていた、日本史で習う言葉と同じ意味である。
食品関係の会社二つが合併(やや吸収気味)したことに伴い、規模の大きかった会社側に元々いた者たちが「譜代」。規模の小さい会社側に元々いた者たちが「外様」。
そして、その合併が起こったのが二十年前。が、未だにその言い方は残り、そして両者に隔たりは存在している。
——とはいっても、合併後二十年近く経って入社した私には、無関係である。むしろ日本史好きな私は(歴女、というほどではない)、その古臭い言い方があまり聞けなくて残念だったりする。
…なんてのんきなことを、思っていた。
「鷺原さーん、ランチ一緒に行かない?」
同期の飯沼佳緒が、数メートル先から手招きをしている。後ろにも見知った顔が数人いるので、同期数人でランチに出ようとしているところらしい。
「ごめんなさい、お昼持ってきちゃって」
ちょうど手に持っていた弁当箱の入った袋を掲げ、軽く頭を下げた。
「へぇー鷺原さん、弁当なんだ。偉いね。じゃあまたね~」
佳緒と他の同期たちが、軽く手を振ってエレベーターに乗り込み去っていった。
また、断っちゃった。「付き合い悪い」とか「変な子だよね」とか、陰口でも言われるだろうか。
一瞬そんなことが頭を掠めたが、いつもの定位置の屋上ベンチに腰掛け、スマホの電源をつけたところですっかり頭から消え去っていた。
「はぁ…可愛い」
スマホの待ち受け画面には、猫がいる。飼って半年になるバーマンのイヴ(♂)だ。
ふらっと入ったペットショップで、サファイヤブルーの瞳の美しさに惹かれ、特に深く考えもせず飼うことを決めてしまった。ちょうど、大学時代から付き合っていた彼氏に「なんか社会人になって合わなくなったよね、いろいろ」という理由で振られ、半同棲気味だったアパートから引っ越しを検討していたことも一因かもしれない。ペット可の物件を新たに探すことができた。
実家では、犬を飼っていた。柴犬で、妹が飼いたいと言って飼い始めた犬だった(が、妹はたいして面倒を見ず、母が毎日散歩していた。今はすっかり老犬だが、母には忠犬である)。
だから、動物を飼うことに抵抗はなかった。が、ここまで可愛がるとは思わなかった。猫は気まぐれであまり懐かないと思っていたが、イヴはかなり甘えん坊で、犬のように私の後ろを付いて回ってくる。可愛くて仕方がなくなるまで、時間はかからなかった。
家賃は高いがペット可のマンションに引っ越し、食費は自炊で切り詰め、イヴのために給料の大半を使う。もしかすると他の人には理解してもらえないかもしれないが、私にとってはそれが幸せだった。
新卒で入社し、もうすぐ一年。総合職ではなく一般職なので、転勤はない代わりに給料は安い。けれど、私とイヴならば十分暮らしていけた。経理の仕事も、ようやく慣れてきてスムーズにこなせるようになっていた。
そして、お昼は一人自作弁当を食べながら、イヴの写真や動画を見まくる。幸せなひと時だ。
「あぁ、早く帰って会いたい…」
思わず、小さく独り言ちていた。
ふと、目の前に人の気配がした。スマホから顔を上げると、一メートルくらい離れたところに、スーツ姿の男性が立っていた。ここは自社ビルなので、うちの社員だろう。三十歳前後に見える。鼻筋の通った整った顔立ちだが、なんだか瞳に光がない。ぼんやりとこちらを見ていた。
何だろう…。
周囲を見渡すと、屋上にはちらほら人がいる。昼休憩の時間なので、私のようにお弁当を持ち込み食べている人もいれば、ベンチに横たわり昼寝している人もいる。数少ないベンチは、すべて埋まっていた。
「あ…」
そういう意味か、と気づき、私はさっさと弁当箱を片付ける。
「すみません、ここ、どうぞ」
立ち上がり、彼に軽く頭を下げる。が、彼はすぐに動かない。きょとんとした顔で、こちらを見続けてくる。
なんだか居心地が悪くなって、「失礼します」と小声で言いながら、屋上から立ち去ることにした。振り返ったが、やはり彼は佇んだままだった。
何だろ?別に座りたかったわけじゃないのかな?ま、いっか。
トイレで歯磨きを済ませ、自席へ戻る。残りの時間で、またイヴの写真を見ていたら、すっかりこの出来事を忘れていた。
昼休憩の終わりを告げるチャイムが鳴り、また仕事に戻る。
「鷺原さん、ちょっといい?」
業務開始時間前に、課長から声を掛けられた。
珍しいことだ。課長は、よっぽど何か聞きたいことがなければ話しかけてこない。他の先輩曰く、「女性に話しかけるとセクハラになると思っているくらい、気が弱い」らしい。確かに、見た目も華奢で、白髪交じりの髪はいつもどこかしら寝ぐせがついている。完璧とは程遠い五十代の中年男性である。
「何でしょうか」
「ここだとちょっと…会議室でいいかな」
「はぁ」
一体何だろう。私、何かしただろうか。
先輩たちの視線を背中に感じながら、一番近くの会議室で、課長と向かい合う。
「鷺原さんて、譜代と外様って知ってる?」
座るなり、課長が聞いてきた。気が弱そうな下がり眉が、今日は一段と下がっているように見える。
「はい。あれですよね、昔の合併とかのときの…」
「そうそう。ちなみに、僕は外様なんだ。まぁ、それはどうでもいいんだけど」
この人が外様なのは、知っている。だから、営業みたいな花形ではなく、裏方の経理課長であるということも。
「たとえば、譜代と外様の揉め事とかに、何か関与したり…してないよねぇ」
「はい?何の話ですか?」
「うーん、だよねぇ。最近入った子たちは、そのあたり全然気にしてないよねぇ」
課長は、一人納得顔でうなずいている。
一体、なんだというのだろう。
「実は…鷺原さんに、内示が出ています」
「えっ」
驚いて、思わず大きな声を出してしまった。
だって、私はまだ入社して一年だ。一般職は、大体3~5年サイクルで異動する。管理職でもないのに、私の異動は早すぎる。
「あ、の…どうして?」
体の奥で激しく鳴る鼓動を感じながら、聞き返す。
課長は、大きく首を左右に振った。
「ごめんね、僕にも何が何だか…譜代と外様が揉めて、変な時期に異動…とか、昔はたまにあったんだよ。でも、最近はそういうのもなかったし、しかも無関係そうな鷺原さんが…何でだろうねぇ」
いや、なんでだろうねぇじゃなくてさ……。
「どこに、異動ですか」
課長がいつもの調子なので、だんだんと冷静さを取り戻してきた。一番気になることを聞く。
「秘書室、だよ」
「ひ…」
秘書室って、ウワサの譜代と外様が一番ヤバイところじゃ…?
「えっと…とりあえず、一週間後に正式な辞令が出るから、それまでに引き継ぎとかしてね。じゃあ、戻ろうか。あ、まだ内示だから、この話は課内だけにしてね」
私の様子を窺いながら、課長が促してくる。もう少し一人あれこれ考える時間がほしかったが、もう勤務時間だ。諦めて、席から立ち上がり会議室を出た。
一週間は、すぐに経ってしまった。この妙なタイミングでの異動は、私の名前を無駄に有名にした。同じ部署の先輩たちからは「落ち込まないでね。きっと能力を買われたから抜擢されたんだよ」と慰められているのか鼓舞されているのかよくわからないフォローをされまくった。
「で、異動させられることについて、何も思い当たる節はないの?」
同期の佳緒が、席に座るなり聞いてきた。隣には、同じく同期の宮原えりかもいる。
三人で仕事帰りに会社近くの居酒屋で飲むことになったのだ。私の正式な辞令が出て、二日後だった。言い出しっぺは佳緒で、さっそく本題に入った。回りくどい言い方よりも、話しやすいので助かる。
「うん。秘書検定も持ってないし、経理は社長と絡むこともないし、全然分からない」
「入って一年弱で異動なんて初めてって、うちの先輩も言ってたよー。ね、何にする?」
えりかが、タブレットをいじる。飲み物のメニューを表示させていた。
「じゃ、生で。まじ、普通じゃないよねぇ。このままクビとかになったらどうしよ…」
「あたし、ファジーネーブル。いやぁ、それはないんじゃない?秘書室って、そういう部署じゃないでしょ。むしろ、栄転?」
私と佳緒の注文を聞き取り、えりかが素早くタブレットに指を這わす。注文を終え、こちらへ向き直った。
「でも秘書室ってさ、譜代と外様がビミョーな関係なんでしょ?秘書室長が外様で、副室長が譜代なんだっけ?どっちにつくか、みたいなの、あるらしいよー」
「ええぇ…めんどくさい」
つい、同期相手なので本音が出てしまった。二人が「あははっ」と軽やかに笑った。
「あ、でもさ、社長に会えるの、よくない?イケメンじゃない?」
と、えりか。
「いや、年上すぎでしょ。しかも妻子もちじゃん」
と、佳緒。
「いや、そもそも社長をそういう対象として見てないから」
と、私。正直、顔もうろ覚えだった。最終面接と、新任式で見かけたくらいだ。イケメンだっただろうか?世のおじさまに怒られそうだが、おじさま方は、皆同じに見える。
「とりあえず、異動先行けば分かるんじゃない?何で異動したか。わかったら教えてねー」
えりかは、何だか楽しそうだ。私はいっぱいいっぱいだっていうのに…。
「まぁ、今日は飲んで嫌なこと忘れなよ。来週からでしょ?今のうちに飲んどきな」
ちょうと店員が運んできた飲み物を、佳緒が私の前に置いてくれる。
「そうだね、じゃあ…カンパーイ」
軽くグラスを合わせ、一気にビールを呷る。のど越しを感じたかったが、なぜだか強く苦味が残った。
「本日付けで経理課から異動して参りました、鷺原萌衣と申します。よろしくお願いします」
秘書室ということなので、最近はまったく着ていなかったリクルートスーツをクローゼットから引っ張り出してきた。湿気臭かったので、リセッシュもしてきた。なんだか就活を思い出して窮屈に感じてしまう。
挨拶をすると、皆ぱらぱらと拍手をしてくれた。
「そうしたら、鷺原さんの席はここだから」
と、案内される。秘書室は、室長と副室長を含め、全部で職員七人、アルバイト二人。私は下っ端なので、室長から一番遠く、アルバイトさんの隣の席だ。
「じゃあ、まず社長に挨拶行こうか」
室長に促される。そ、そっか、社長に挨拶とかしないといけないんだ…。
室長が先導し、秘書室の隣の社長室へ向かう。室長は背が高く、何か運動をしているのか、体格が良い。髪は完全に白髪だが、かっこよく固めている。着ているスーツも、高そうだ。そういえば、おしゃれそうなコロンの香りもするような…。
「社長、向井です。今、少しよろしいでしょうか」
社長室をノックし、室長が大きめの声で言った。私も、思わず背筋を伸ばす。
「はい、どうぞ」
返答を待って、室長が扉を開く。高そうで重そうな、観音開きの扉だ。
「本日付けで秘書室に異動がありましたので、挨拶に伺いました。こちら、鷺原です」
室長の背に隠れ、社長の姿がよく見えない。が、ここは頭を下げて名乗るべきだと思い、
「鷺原萌衣と申します。よろしくお願いいたします」
「はい、よろしくお願いします。鷺原さん、頭を上げてくれる?」
社長の声が、数メートル先から聞こえる。おそるおそる顔を上げる。と、室長は私の視界を塞がぬよう、社長室の隅にはけていた。ので、社長席に座る社長と、まともに目が合った。
こんなに近くで見るのは初めてだが、思ったより若い。えりかがイケメン、というのも分かる。私は年上にさほど興味はないが、涼しげな目元は大人の色気(?)を感じる気がした。髪も、染めているのか黒く、室長との対比がすごい。
が、社長よりも、私は社長の横に立っている男性が気になっていた。
彼もイケメンではあるが、どこか虚ろな目をしている。三十代くらいだろうか…。
「あ…」
見覚えがある。そうだ、この間、屋上にいた人だ。席を譲ったのに、変な反応だった。あの人が、なぜか社長の横に突っ立っている。
思わず、まじまじとその人を見つめていた。目が合う。すると、彼は横にいる社長に向かって大きくうなずいた。社長も、満足げにうなずき返す。
「向井さん、鷺原さんと少し話をしたいのだけれど、いいかな?」
「え…はい、いいですけど…」
「じゃあ、向井さんは先に戻ってくれる?終わったら、鷺原さんもすぐに業務に戻ってもらうから」
「は、はい。では、先に失礼します」
室長は、腑に落ちない表情だ。が、社長に物申すことはせず、軽く頭を下げて部屋から出て行った。
「あ、あの…」
「ごめんね、驚かせて。実は、鷺原さんを異動させたのは私なんです」
社長が席から立ち上がり、こちらに歩いてくる。
「まぁ、座って座って」
と、応接用のソファーを指さされる。座ってよいのかためらったが、社長が座ったので、その対面に座ることにした。そして、社長の横に立っていた彼が、なぜか私の隣に座った。
「えっと…あの、鷺原と申します。よろしくお願いします」
隣に座られたので、彼にも一応挨拶をする。と、彼はこちらに体を向けてきた。
「やっぱり、見えるんだな」
と、つぶやく。
「は…」
「鷺原さん、隣の彼、見えるんでしょ?」
今度は、社長が言った。
見えるって…何が?
間抜け面で(自分では見えないが、きっとそんな顔をしているに違いない)目を瞬かせていると、社長がちょっと笑った。
「彼は、前社長です。聞いたことない?合併時の若社長、宮間諒一郎の話」
「あ、あります。たしか、三十代の若さで社長になって、合併を進めた人……え?この方が?」
その社長は、前々社長が病気で急逝したため、急遽社長職に就くことになった社長の次男で、革新的なことをいくつも行った。その一つが、合併でもある。が、その社長は――。
「たしか…社長職に就いていたのは三年足らずで、事故で亡くなられたって」
「うん、そう。その、宮間諒一郎だよ」
社長は、何を言っているのだろう。私をからかっているのだろうか。
「…信じられん、という顔だな。まぁ、無理もないか」
隣の彼が、ぐっと顔を寄せてきた。光のない瞳が、私を真っ向から見ている。
「気づかないか?ソファーに」
「は、はい?」
「普通、こういう柔らかいソファーは隣に人が座ったら自分にも振動がくる。それがないだろ?まぁ、これが一番わかりやすいか」
彼が、私に向かって手を伸ばしてきた。ぶたれる、と咄嗟に思い、目を閉じ体を固くしていた。
数秒後、怖々目を開くと、そこにはあいかわらず彼の顔があった。そして、彼の伸ばした手は、私の顔を右から左、左から右へと、感触なく動き回っている。…つまり、透けている。
「…え?」
「これでわかったか?俺は、幽霊ってやつだ」
「………」
声が出なかった。幽霊って、自分で幽霊と名乗るものなのか…?
「まぁ、驚くよね。鷺原さん、霊感とかあるの?」
社長が、こともなげに聞いてきた。
「いえ…見たことないです……」
「そうなの?でも、リョウは見えるなんて、不思議だな。まぁ、俺もだけど」
「リョウ?」
「あ、諒一郎のことだよ。リョウは譜代側の社長の息子、俺は外様側の社長の息子だったから、小さい頃から顔見知りでね。同じような立場だし、腐れ縁ってやつかな。年も近かったしね」
社長は、随分くだけた口調になっている。私はどう反応してよいかわからず、黙ってうなずいておいた。
「で、合併したとき、リョウが社長のままでいいと思ってた。経営者として才能があるの、知ってたからね。なのに、事故であっという間に死んじゃってさ。そのあと、外様側に社長職が回ってきてね。俺の親父に後を継ぐよう言われたとき、無理だ、できないって思ってたら、ここでリョウの幽霊に会ったってわけ」
「別に、好きで死んだんじゃないし、幽霊になったわけでもねぇよ」
彼――宮間諒一郎(ほんとか?)が、苦々しそうに言い放った。
「そりゃそうだ。ま、そんなわけで、社長に尻込みしていた俺は、幽霊のリョウに叱咤激励されて社長になり、ここまでこれたってわけだ」
「はぁ」
頭がついていかない。生返事をしていた。
「で、この間、リョウが『俺のことを見えるやつがいる』って言うから、調べたら君だったんだよ。だから、君に秘書室に異動してもらったんだ」
「えっと…」
「お前、俺の手足になれ」
宮間諒一郎が、横から口を挟んできた。
「俺は、この会社をもっと良くしたいんだ。だから、姿を見えないのを利用して会社のいたる部署を見回ってる。何かあったら、こいつに進言してる。でも、それも限界がある。社長のこいつは、簡単に動けないこともあるからな。そこで、お前だ」
指をさされる。先ほどまでは死んだ魚のような目をしていたのに、幽霊とは思えないほど生き生きと目を輝かせている。そうすると、端正な顔立ちがより一層際立つ。
「こいつが動けないときは、お前に話を伝える。で、お前が上手く動いてくれ。そのために、お前を秘書室に選んだんだ」
「わっ私は、何の権限もないただの下っ端の一般職なんです!」
突拍子もない話で、理解の範疇をとっくに超えていた。キャパオーバーだ。だからこそ、思ったままの言葉が口から出ていた。
「無理です、そんな、社長の手足とか…何もできません」
「あぁ、大丈夫だよ、鷺原さん。リョウが何か無理難題を言ってきたら、すぐに私に言ってくれればいいから。手足になれとか言ってるけど、伝達係として気軽にやってくれて大丈夫だから」
社長が、優しい微笑みを向けてくる口調も、社長のそれに変わっていた。が、だからこそ、有無を言わさない強さがあった。逆に、何も言えなくなる。
「いや、いろいろ働いてもらうぞ、こいつには」
宮間諒一郎が言った。私は、どこにもぶつけられないやるせなさから、つい凶暴になって、
「鷺原萌衣です。名前でお願いします」
と、彼を睨んでいた。
彼は、きょとんと目を丸くした。それから、「あぁ」と納得したように、
「そうか。鷺原、悪かったな。じゃあ改めて、俺は宮間諒一郎だ。よろしく頼む」
と、右手を差し出してきた。偉そうかと思ったら、妙に素直な人である。
「は、はい、よろしく…」
反射的に、握手を交わそうとしたが、無論その手は掴めない。動いた右手は、空を切っていた。
「よかった。鷺原さん、よろしくね」
社長は、微笑みから満面の笑みに変わっていた。
なんだか頭痛がする。もう、私の頭は考えることを拒否していた。社畜は、しょせん会社には逆らえないのだ。
「…はい、よろしくお願いします」
あぁ、早く家に帰ってイヴに癒されたい。
ただそれだけを、考えていた。
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