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俺が居なくなっても君には幸せに生きて欲しい。 ちゃんと椿の幸せを見つけてさ。じゃないとおれ。安心して眠れないんだよ。 少しづつでも顔を上げて…生きて欲しい ただ一つワガママを言うとしたら。 俺を少しでも覚えててくれたら嬉しいなんて、思ってしまう。 俺の存在がきっと椿の涙の原因になってしまうのだろう。 時が君を癒してくれるのを願うしか、今の俺にはできない。 だからこんな暗い所で一人で悩まないで欲しい。外は久しぶりに、こんなにも晴れていると言うのに。 「…椿。」 だんだん消えていく自分の姿に…あぁもうすぐ椿に会える最後なのだと悟る。 俺の呟きに応えるように、風が強いふき、木々が揺れる 「俺…もう行かなくちゃ」 その声が聞こえたように。椿は、窓の方に立つ俺の方をみる。 「…大…地?」 そっと呟かれた名前に…一瞬見えているのかと。ドキリとする。けど。彼女とは目が合わないのだ…。 もし…声が届くなら… 「俺さ…これから散歩してくるね。長い長い散歩。寄り道はするけどさ…また戻ってくるから。その時。椿が幸せそうにしていなかったら、苦手な雨になっちゃうよ?もしたら虫かも…」 だから。。どうか 「幸せになってね。」 もしまた会えるなら…伝えられなかった事…一緒にやりたかった事を椿の側で一緒に作り上げたい。 君を沢山笑顔にしてあげたい。 本気でそう思う。 でも、もう無理だから。もし神がいると言うなら…どうか。俺を忘れるくらいの人が椿を沢山幸せにしてあげて。。 あわよくば… またいつか、君に逢いたい
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