scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

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scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

   「あっ!? や、だ…っ!」  背中をそらせて嫌だと訴えているけど、そうすると、よりいっそう、オレに胸を突き出しているということに、颯希は気づいてないんだろうか。  ──まあ、そういうとこも可愛いけど。  「…ま、真紘…っ、」  力なくシーツを上を這った颯希の手が、縋るようにオレの腕に触れる。  「ん、何…?」  ささやかに膨れた場所を啄みながら応えれば、颯希の体が、またビクッと跳ねた。  「もっ…も、ムリ…。そ、それ以上されたら、出るから…っ」  悩ましげに眉を寄せながら、颯希が言う。  「…もう?」  颯希の言葉にチラリと目を落とせば、その中心からは、また新たな雫が滴り落ちる。…先走りで潤った後腔が、誘うように喘いでいるのを見て、オレは小さく笑う。  「…まだ、こっちは全然触ってないんだけど…?」  からかうように囁きながら、敏感な筋をつつ、と、指先でなぞりあげてやれば、颯希が驚愕に目を見開く。
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