scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

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scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

   「…っ、ひああぁあ…っ!」  ガクガク体を震わせ、淫らに啼いた颯希が絶頂を迎える。…なめらかな腹や、赤く色づいた胸に飛び散る、色の濃い白。  ──ああ、やっぱり。  やっぱり、こんなに可愛くて艶っぽい颯希は、誰にも渡せない。できればこのまま、一生閉じ込めてしまいたい。  「…颯希」  虚ろな視線を彷徨わせる颯希に呼びかけながら、うっすらと汗ばむこめかみにキスを落とす。白濁をこぼしたばかりの中心に指をからめて擦り立てれば、颯希の体が波打つように揺れた。  「や…っ!? あ、待って、真紘…っ、あ…んんっ!」  達したばかりの敏感な場所に触れられたからか、颯希は小さな子供がぐずるみたいに身を捩らせ、シーツの上にいくつもの波を作った。  「まっ…やだ、真紘…! ま、まだ、触らないでっ…」  「何で? 気持ちよくない?」  嫌がる颯希に、含み笑いで返す。…口では嫌がっていても、手のひらに包んだ中心は愛撫に応えて素直に高ぶり、興奮と欲望を湛えて濡れる。  「…は…っ、うう…」  快楽に耐えかねてか、颯希の目尻から生理的な涙がこぼれる。
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