scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

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scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

   ──ああ、早く繋がりたい。  この中に一息に突き刺して、たっぷり注いだ精液が泡立つまでぐちゃぐちゃに掻き乱して、颯希はオレのものだと、骨の髄まで思い知らせてやりたい。  「いや…イヤっ、真紘…ま、ひろ…っ!!」  暗い欲望に飲み込まれ、我を忘れて貪るオレの耳に、颯希の悲鳴が突き刺さり、目の前の現実に引き戻される。  なめらかな肌に散る内出血の花びら、赤く腫れぼったくなった両胸の尖り、しとどに濡れ尽くした昂り、快感に潤んだ眼差し。  ──なまめかしく、淫らで綺麗な颯希の姿。  「は、やく…」  震える唇から、こぼれる懇願。  「もう…来て、真紘。早く、真紘の、僕にいれて…っ!」  気を失ってしまう前に繋がりたいと、颯希が切れ切れに訴えてきた。  「──颯希…!」  その白い足を大きく割り開くと、限界に震える颯希を、最奥まで一息に貫いた。  「は、あぁあ…ッ!」  貫いた途端、颯希が絶頂を迎えたような声を上げたので、すかさず、その昂りの根元を戒める。
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