scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

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scene:extra《手の爪痕と不機嫌な視線》

   「…ひ…っ、やぁ…っん!!」  達しかけたところを遮られた衝撃に、颯希の指がオレの腕に食い込んだ。  「…オレがまだなのに、3度もイこうとすんなよ」  からかうように囁いた途端、颯希に涙目で睨まれた。  「うるさい…っ、し、仕方ないだろ…!」  「ああ、そうか。3週間もオアズケだったもんな。…そういや、結構濃かったな。なんだよ、自分で処理しないで、我慢してたのか?」  「……っ!!」  図星だったのか、颯希が首まで真っ赤に染まった。  オレに抱かれることを覚えた颯希の体は、自分で前だけを慰めても、なかなかイケなくなったという。…仕事で長期不在の間、出さずにいるのも体に悪いからと、後ろの弄り方は出発前にちゃんと教えてやったのに。  きっと、颯希のことだから、恥ずかしくてできなかったんだろう。  「──ホント可愛いな、颯希は」  想像したら何とも面映ゆくて、その唇にキスを落とすと、オレは颯希の根元を戒めたまま、ゆっくりと腰を使い始める。  「じゃあ、今日は3週間分、空っぽになるまでたっぷりヤろうな?」  「は!? バカ、無理言うな…っ!」  颯希のその抗議は、完全無視する。  たまに可愛くないことを言う上の口と違い、快楽に正直な下の口は、“ずっとこれが欲しかった”と言わんばかりに、喜んでオレを迎え入れる。咀嚼しているみたいに蠢く内壁をたっぷり堪能しながら、オレの形になった颯希の中を穿つ。
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