悪魔の儀式

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悪魔の儀式

「私の部屋へ行くぞ」 腕を掴まれ、王の部屋へ連れて行かれた。 薄暗い部屋にアランの不安は益々募る。 「どうした、顔色が優れぬようだが。 今から何をされるのか不安か」 掴まれている腕から血が零れ落ちていく。 それに気づいた王は舌でその血を掬った。 「人間の穢れた血に興味はないが お前の血は上手い。吸血鬼に渡せば 全身の血が直ぐに無くなるだろう」 王はアランの血を掬った後、ベッドに 押し倒し自分の腕を爪で傷つけた。 「ほら口を開けろ、俺の血を飲め。 そうすれば主従契約が結ばれる。 これでお前は俺の奴隷(もの)だ」 口を開けないよう抵抗したが鼻を 摘ままれた為、自然と王の血が入っていく。 この儀式でアランは魔族になり王の 奴隷になった。
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