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ビックリした。
でも、淳大君が派手に喜んでくれたお陰で、なし崩しに参加できることになったわ。
良かった……お近づきの最大級のチャンスだもの。
他の初心者マークなクラスメイトも数人参加しようってなって、放課後にコーヒーショップで集合ということになった。
部活が有る子も居たので、人数がある程度集まったら始めてようと決めたところで、午後の授業開始のチャイムが鳴った。
授業は大好きな科目だったけど、今日の私は放課後の事で頭が一杯だった。
「さて、まだ数人来てないけど約束だし、始めるか!!」
玲一郎君の友人の一人、昼休みも一緒にプレイしていた岸元剣司君が席に座るやいなやウキウキと喋り出した。
メンバーに新しく初心者入れたら?と提案したのは彼だ。ありがとう。
「ひい、ふう、み……僕を入れて七人か。狼一人、占い師一人、狩人一人、狂人一人、村人三人だね。村人、多いかな?」
玲一郎君がノートの切れ端に内訳を書き出して、みんなに見せた。
「霊能者は入れないのか?」
「今回は別に要らないんじゃないの?」
「ごめんなさい。私は狩人が居るのに霊能者は要らないとか良くわからないんだけど。狼を処刑した確認要らないの?」
半田さんの友人で、レベルは初心者脱出間際な春日井玲香さんがクールな口調で答えた。
質問したのは淳大君。
いつもは狼が複数居る状況でプレイしているらしく、不思議そうに内訳表を指差していた。
私も玲香さんの要らない発言にクエスチョンマークが頭一杯に点滅している。
結構、大事な役職だって聞いているのだけど?
「そもそも、狼は一匹でしょう?一匹処刑できたら村人の勝ちで終わりだし。」
成る程、全部居なくなったら終わりなら、処刑できた時点でその人が狼だって判るのね。
「成る程な!!でもさ、処刑した人が村人だって判った方が良いんじゃないか?」
「う~ん、それもそうか。そこまでは考えなかったな。じゃあ、追加で。」
「なあもう一つ追加で猫又入れようぜ♪」
「そ、それはダメだよ(笑)カオスになっちゃうだろ?うっかり処刑したら猫又で、ランダム道連れ発動だよ?……で、この前なんかそれで狼が勝ったんだよ?ダメダメ!!」
岸元君が悪戯っ子な笑顔で、横から切れ端に勝手に書き加えようとするのを、焦った顔で玲一郎君が阻止している。
こんなバタバタした姿を間近で見られるなんて、それだけで儲けモノだわ。
ふふふ、いつもは落ち着いてるのに可愛いところも有るんだ。
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