3 対決? 後将軍シェーンハイド

4/7
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
 金色のブローチを見たシェーンハイドは「そうか」と呟くと、ほんの少し口元を緩めた。 「これは思いがけない手土産だな。後で値段の交渉をしよう」  直接の言及はなかったが、やはりブローチ目当てで私兵団を巻き込んだのではないか、とハルトは思った。もしそうならあまり好感は持てない。  ブローチをデスクの端にやって、シェーンハイドがハルトを呼ぶ。彼は綺麗な水色の砂が入った砂時計を手にした。 「時間は大時(だいじ)でいいな? ハルト、そなたの要件を聞こう」 「ありがとうございます。早速ですけど、制服を作ってる人について教えてもらえませんか?」 「ふむ。少しは学んできたらしいな」  コトン、と砂時計が置かれる。 「それを知ってどうする?」 「制服が何でこうなってるのか聞いて、できることなら変えてもらう」 「変えてもらう? クハハハハ」  唐突にシェーンハイドが低い笑い声を上げた。 「不可能だな。それに、この件は国家の根幹に関わる。残念ながらその者の所在を明かすことはできない」 「何で不可能だって言い切れるんですか?」 「そなたに会った後、私も制服に関する事柄を再度確認した。その上での結論だ。無論、彼らにどうこうできる問題でもない。我々に与えられた選択肢は2つ」  シェーンハイドが指を2本立てる。 「進化後の制服を受け入れるか、さもなければ進化せずに強くなる道を探るかだ。現実を見ろ」  結局、何も教えてくれない。それなのに無理だという主張だけ押しつけてくる。この将軍に対して、ハルトは少しずつ不満を募らせていた。 「あんたは後者ってこと? 自分が諦めたからお前も諦めろって?」  ハルトさん、とレッカが小声で言ったが、ハルトは続けた。 「不可能不可能って、誰か変えようとしたことあるんですか? あんたはやったんですか? 聞いてみて実際やってみないと、本当に不可能かどうかなんて分からないだろ?」  
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!