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それから数日後、更紗さんのバースデイパーティが開かれた。更紗さんは束砂さんデザインの織姫の衣装を着ている。
「これはちょっと恥ずかしいのだけど……」
だが、他のメンバーは彦星の衣装を着ている。
「みんなで着てるなら別にいいかな……」
照れまくる更紗さんに束砂さんがニヤリと笑いかける。
「こんなものではすみませぬ!今回のメインは大人にょたたちによる織姫様への殺し文句トーナメントです!では、タッくん様からどうぞ!!」
「へ?」
変な声を出した更紗さんの手を彦星の衣装を着たにょたタッくんが取る。
「織姫様、三食おやつは毎日私が作る。その横で笑っていてくれないか?」
「はぁう!!」
また、更紗さんが変な声を出すが、タッくんは白い歯を見せてにこりと笑った。
「いいなぁ。では次、五丁目様!」
本音が漏れた束砂さん。だが進行する。
タッくんに代わり五丁目さんが更紗さんの手を取る。
「織姫様には幸せであって欲しい。その横に私がいることを許してくれませんか?」
「うわうわうわうわ!!」
あわあわする更紗さん。
「やはり妻帯者は強力ですね……。次はアッキー様!」
束砂さんが次を促し、五丁目さんに代わり、アッキーが更紗さんの手を取る。
「私は器量不足ですが、織姫様を守るためならば強くなれる気がします。一緒に歩いてくれませんか?」
「もうやめてー!!」
という割には嬉しそうな更紗さん。
「いいなぁ」
薫蘭風ちゃんが羨ましそうに呟く。
「憧れちゃいますねぇ」
はろんさんもドキドキだ。
「次はマッキー様!」
アッキーに代わりマッキーが更紗さんの手を取る。
「織姫様を奪い合えと言うならば、私は率先して参加します。何故ならば私が奪うからです」
更紗さんの腰が抜けた。
「ちょっとちょっとちょっと……」
「はい!続いて本乃編集長!」
滞りなく進む。アッキーに代わり本乃編集長が更紗さんの手を取る。
「織姫様をシンデレラのように世界に誇れる姫だと私は高らかに宣言したいですね。織姫様にはその資格があるのですから」
「やっぱり本乃編集長は足絡みか……」
ぼそりとげたんわくんが呟いたが、腰の抜けてる更紗さんは気付かない。
「ではラスト!うたうもの様!」
本乃編集長に代わり、うたうものさんが更紗さんの手を取る。
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