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 途切れない喘ぎ。  また口腔に入って行く自分の硬い針。  自分ではどうしようも無くて、必死で動く腰を制御しようともがく。 その掌を、江口は自分の髪の毛に宛がわせた。 「ココ、掴んでいいですよ」  切なくて切なくて、宮本はこの気持ちを持て余していた。  硬い髪の毛に宛がわれる自分の指。その隙間から、跳ねるように出ている髪の毛を眺めて、熱い口腔に包まれていく。後ろに突っ込まれた場所から、熱く感じる痛みと共に快感が押し寄せてきて宮本は口を手の甲で隠す。絶対に声をあげたくない。自分を咥えているこの教師は、色っぽく吐息を漏らして水音を奏でていた。 「うっ・・・ううっ・・・」  はた目から見れば、宮本の態度は犯されているように見える。でも当の江口と言えば、後ろの快感にも従順なこの教師が自分の指で歓喜していることが嬉しかった。 「イキそうですか」  平坦な声に宮本は反応する。これは、射精しないと許してくれそうもない。コクコクと頭を揺らして、懸命に返事をする。それをにっこり笑って見ながら、江口は汗ばんだ頭で更に追い打ちをかけた。  宮本の後ろは激しい収縮を見せる。江口の中指を食いちぎるかのような勢いで、痙攣を繰り返していく。  陰茎の、特にカリの部分を執拗に舐められて、宮本は射精欲が抑えられない。自分ではどうしようもないこの気持ちに、思わず言葉が出てしまう。 「は・・・ああ、俺・・・いっちゃい・・・ます・・・」 「いいですよ。宮本先生の、俺の口に出してください」  江口に煽られて、宮本は髪の毛を掴みながら絶頂を迎えた。 「あああ、ああああ」  がくがくと震える身体と、弾けて江口の口腔に吐き出す白、それを吸い上げて、陰圧が掛かるくらい強烈に吸い上げる。その刺激の中、終わらない快感で宮本は涙を流す。どうしたらいいか分からない。でも確実に、身体を知られ、支配されているのは確かだった。 「ああ・・・」  絶頂の余韻で、宮本は感嘆の吐息を漏らす。それを横目に、江口は口の中を開けて、精の多さを見せつける。 「すごいでた」  確かに江口の口の中は多量の白濁にまみれている。申し訳なくなって、宮本はすみません、と言うと途端に江口はごくっとそれを飲み込んだ。 余りの出来事に宮本は絶句する。 「んー。いい味。宮本先生の味する」 そう言って、江口は宮本の身体を見つめる。そして今絶頂した身体に指先でつつ、となぞっていく。その刺激でびくびくと揺れる宮本の身体をまじまじとみて美しい、と思った。誘うようにも見える無防備なその身体。 それを脳裏に記憶し、江口はその場を去る。  さよなら、も言わないまま。
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