36人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
ボロボロのオフィスに帰ると御上は経緯を話してやった。
「マジかよ!弥勒が」
覇王丸が口に手をやる
「糞親父が封印しちまったがな、て、茶木、そのガキなんで連れてきたんだ」
少女は無邪気に御上のボロボロのオフィスを見物している
「あのまま置いておくわけにはいかねーすよ」
「余計な事を……」
「で、兄貴、これからどうするんす」
茶木の言葉に御上は笑い
「どうもしねえよ、いずれ弥勒は甦る、束の間の平和を楽しむさ」
「ふん。だが拝み屋、御上善明がいない今、切り札が無くなって、闇の世界は混沌に包まれちまったぜ」
覇王丸は鼻を鳴らす
「むかって来るヤツは片っ端から、ぶっ倒してやるよ、妖魔だろうが、人間だろうがな、それが拝み屋、御上の仕事だ!」
御上はタバコに火をつけると吹っ切れたように微笑むのだった。
おわり
最初のコメントを投稿しよう!