混沌の世界

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ボロボロのオフィスに帰ると御上は経緯を話してやった。 「マジかよ!弥勒が」 覇王丸が口に手をやる 「糞親父が封印しちまったがな、て、茶木、そのガキなんで連れてきたんだ」 少女は無邪気に御上のボロボロのオフィスを見物している 「あのまま置いておくわけにはいかねーすよ」 「余計な事を……」 「で、兄貴、これからどうするんす」 茶木の言葉に御上は笑い 「どうもしねえよ、いずれ弥勒は甦る、束の間の平和を楽しむさ」 「ふん。だが拝み屋、御上善明がいない今、切り札が無くなって、闇の世界は混沌に包まれちまったぜ」 覇王丸は鼻を鳴らす 「むかって来るヤツは片っ端から、ぶっ倒してやるよ、妖魔だろうが、人間だろうがな、それが拝み屋、御上の仕事だ!」 御上はタバコに火をつけると吹っ切れたように微笑むのだった。 おわり
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