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俺はゆっくり紡のバスタオルをめくった。
そこには数々の暴行の痕。打撲傷から血が出ているものまである。
首には手の痕がくっきり残っている。そして無数に散りばめられたキスマーク。
思わず顔を顰めた。
うつ伏せに寝かして、双丘を開くと、やっぱり中も切れていた。
見ていられなくて寝室を片付けに向かった。
シーツを洗濯機にいれると、後は換気だけで良さそうだ。
『ん?』
ベッドの下に……布の切れ端?
引っ張り出してみると、原型を留めていないがあの日、紡が着ていた服だった。
ビニールに入れて、ゴミ箱に棄てた。
紡だって見たくないはず。……いや、他の人間が触ったものを俺が
残したくないだけか………
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