記憶

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『ええ、紡はあなたの名前よ。 紡ちゃん、自分が何歳でどこに住んでるか言えるかしら?』 「あ、はい。えっと…… あれ?」 紡ちゃんは手で口を塞いでいる 混乱してるのね 『わからなくても大丈夫よ、 落ち着いてね』 そう言いながら一歩ずつ近付く。 『そばに行っても大丈夫かしら?』 「?はい、もちろ…… すみません、やっぱり…」 顔色が悪いわね トラウマになっているだろうという予測は当たっていたみたい 記憶を失っても体は覚えている、か… 清ちゃんにも適応すれば良いんだけど
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