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スキンケアを始めて一か月が過ぎた。すっかりスキンケアは私の生活の一部になっている。
水沢主任から貰った化粧水が私には合っているみたいで同じ物を購入して、他の化粧品も同じメーカー…というかうちの会社の商品を買い揃えた。
「最近、綺麗になった?」
仕事中、隣に座る同僚が私にコソッと言ってきた。今の私に嬉しい言葉だ。
「本当?本当にそう思う?」
思わず仕事の手を止め同僚の方を見る。
「うん、前に比べると顔色が良いよね。肌も綺麗になってるし、髪型もコテ使って巻いてオシャレしてるしね。はは〜ん、さては彼氏が出来たな」
ニヤつく同僚に『違うから』と言いながらまた仕事の手を進めた。
私、ちゃんと綺麗に近づいてますか?
そう思いながら、水沢主任のデスクをチラッと見る。すると私の視線に気づいたのか主任も私の方を見た。
目が合った瞬間、私は不自然なくらい思いっきり視線を逸らした。
やばい…私、完全に水沢主任を意識している。
好き…
この時自分の気持ちに気づいた。
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