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緑色の海
目をあけると この世の果てというような 広大な草原に
私は立っていた
そよ
微微
そこの草が揺らいだ気がした
途端
ざぁぁ
果てしない草原
草 一本 一本 すべてを たおしながら
風が 駆けてくる
ごお
風は容赦なく 私に吹き付けた
頬をはらい 髪をなびかせ 体を 連れていこうとする
ごお
ぼおおおおぉぉぉ
次第に風は力を弱め
私の頬を やさしくなでた
髪はふわふわと心地よさそうにおどる
髪がふと おどるのをやめた
元の静寂が 私を包む
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