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きみのメモリア
大好きな人…物…時間…
きみが大切にしている全てに恒久のものは無くて
全てが変化していく…
それでも私はきみがこの世に生まれてから
ずっと変わらず…きみと一緒にいる存在…
私の名前は…メモリア
きみのメモリア
きみは家族に迎えてもらって
それはそれは大切に大切に思われる存在…
…悲しい別離があったね
自分ではどうしようも無くて
ただ側にある温かさだけに寄り添うことしか
出来なかった…
残念ながら自分には秀でた才能は無くて
流れに自分の心をそっと乗せることしか
出来なかった…
きみはそう思っているよね
でも私は知ってるよ
きみには人には無い…凄い凄い才能があるってこと…
それはね…
スポーツが上手くてみんなから騒がれるような
派手な事では無くて
凡人を見下せる位の明晰な頭脳を持っているわけでも無くて
力が強くて喧嘩なら誰にも負けない事でも無いけれど
きみは…とっても優しい心の持ち主なんだよ
きみは時々、恥ずかしかったり…日々の辛さに
冷たい事を口走ったりする事があるでしょう…
優しいきみは後ですごく後悔する…
きみの本当の気持ちなんか誰も知らない…
傷ついているのはきみ自身なのに…
でもね…僕だけは知ってるよ…
きみがどんなに優しい心の持ち主か…
どんなに特別な存在なのか…
オリンピック選手ならメダルの色で…
頭の良さはテストの点で…
お金持ちなら持ってるお金の額で…
みんなが評価するだろう
でも…優しい心は比べようが無い
人と比べる事が出来ないから
どんな物とも比べられない大切な物なんだよ
そしてそれを知っているのは
ずっときみの心の中にいる私…
私の名前はメモリア
きみのメモリア
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