#7 嫉妬と疑惑と

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#7 嫉妬と疑惑と

「俺のこともちゃんと洗って?いつもこうやって触ってくれるでしょ」  ぼんやりと湯気が立ち上るなか、侑一さんがわたしの手を優しく取って、自分の胸元に触れさせる。  泡立てたボディソープのふわふわとした感触の向こうに、彼の熱い肌。思わず手を引っ込めようとすると、「洗ってくれないの?」と拗ねたようにキスされた。 「だって、こうして見ると……その、恥ずかしくて」 「もう数え切れないくらい見てるのに。そろそろ慣れてよ」  まあ、そういうところも可愛いんだけど──伸びてきた大きな手が、わたしの胸を包み込む。背後から抱きしめられるような形になっているから、意識しないようにしても、侑一さんのが……当たって……。 「どうして腰引いてるの?」  泡だらけの身体を擦りつけられて、彼のそれがダイレクトに当たる。無意識に声を出すと、「かわいい。もっといじめたくなる」と内腿をゆっくりと撫でられた。 「侑一さん……恥ずかしいから、もう、や、です。早く湯船に……」 「だめ。今日は俺が洗ってあげるって言ったでしょ」  彼の手がわたしの身体中を這い回って、ベッドの上で出すような声が溢れそうになる。肩、胸、背中、お尻、太腿──丁寧に洗ってくれているだけなのかもしれないけれど、どうしても、他の意味を含んでいるような気がしてしまって……。  ぬるめのシャワーを当てられてほっとしたのも束の間、内腿の間を指ですっとなぞられた。 「ここ、まだぬるぬるしてるけど……ボディソープ、落ちてなかった?」  意地悪い口調で尋ねられて、羞恥心と甘い疼きがせめぎ合う。恥ずかしがるくせに正直だよね。割れ目にそっと指を挿し入れられて、喉の奥から吐息が漏れた。
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