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「ああ、やっぱりね。そんな気がしてたんだ」
レポートに追われて夜更かししてたし、夜食に油っこい物ばっかり食べてるし、当然の結果だ。
鏡に映る自分の顔には、昨日までは無かったニキビが出現していた。
想い、想われ、ふり、ふられ。
ニキビ占いなんて信じてないくせに、ニキビができるとつい確認しちゃうんだよね。
できたのは想われニキビ。
けれどおでこにもすでにニキビができていた。
想い想われてるなんて…まさか両想い?!
なんて浮かれたりはしない。
だって想ってる人がそもそもいないし、私の事を想ってる人だっている訳ないじゃん。
「まぁ、マスクすればいいか」
鏡に映る自分と会話をするなんて、本当寂しい生活してるよね、自分。
マスクしてわざわざ隠さなくても、どうせ誰も私の顔なんて見てないけど。
目にかかるぐらいの重たい前髪に、目の下ギリギリまでマスクを上げる。
こんな女、視界にすら入れたくないよね。
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