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私には夢がある。それは可愛い女の子達に「お姉さま」と呼ばれて、いつまでの仲睦まじく過ごすという、百合な生活を送ることだ。
柔らかくて可愛いものに囲まれて過ごす生活。
一緒にお風呂に入って体を洗いあったり、髪をセットしあったり、マニキュアを塗りあうなんてのも素敵かもしれない。
ああ、想像するだけで涎が止まらない。
「先輩?なんだかすごい顔になってますよ・・・」
雪ちゃんの目線が冷たくなりかけたので、急いで気を引き締める。
「なんでもないのよ、うふふふふふ」
「大丈夫ですか?・・・それで、お礼なんですけど、良かったらご飯食べに来ませんか?」
「ご飯?いいよ!どこに食べに行くの?」
「外食じゃなくて・・・私の家で、手料理をごちそうしたくて」
「雪ちゃんの手料理!!?」
くわっと目を見開いてしまう。
雪ちゃんはとっても器用で、時々差し入れに美味しいお菓子やお弁当をくれる。私はそれが大好きなのだ。
「行く行く!絶対に行く!」
「早速ですけど、今晩とかどうです?」
「大丈夫!もし予定があったとしても、ブッチして行くよ」
「それはどうかと思いますけど・・・」
他でもない、雪ちゃんのお誘いだ。断るなんてありえない。どんなご馳走が出てくるのかと想像だけで涎が出そうだった。
「楽しみにしててくださいね」
にっこりと天使のように笑う雪ちゃんは、なんだかちょっと危険で色っぽい匂いがした。
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