可愛い女の子が大好きです

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可愛い女の子が大好きです

   女の子は良い。  良い匂いがするし体はどこも柔らかいし、何より存在が可愛い。  きゅっとしまったくるぶしとか、細いうなじとか。ふわふわとした胸とかむっちりとした太股とかもたまらない。  勘違いしないでいただきたい。別に変態ってわけじゃない。愛でたいだけだ。  ちょっとだけ触らせてくれたらそりゃ嬉しいけど、無理強いしたいわけじゃない。眺めているだけでも十分。  男の人が嫌いというわけではない。  過去にはお付き合いをしたことだってある。でも何となくしっくりこなくて、私の特別はいつも可愛い女の子だった。 「雪ちゃん、今日も可愛いね」 「わーい!ありがとうございます」  ニコニコと私の誉め言葉を素直に受け取ってくる可愛い女の子、雪ちゃん。  彼女は私の一番のお気に入り。  大学に入って周りの女の子たちは制服という呪縛から解き放たれて、どんどん大人びて可愛くなっていく。  けれど、その流れに乗れずイマイチな服装で自分を持て余している女の子も多い。  私の趣味はそんな女の子に手を差し伸べ、己の魅力に気が付いてもらうことだ。  可愛くなっていく女の子を見るのは本当に楽しい。  自分を聞かざるよりもずっと充足感を与えてくれる。私の天職かもしれない。 「やっぱり、雪ちゃんにはこの服が似合うね」 「先輩が進めてくれたおかげです」 「やだなぁ、雪ちゃん。先輩じゃなくて、お姉さまって呼んでって言ったじゃない」 「うふふ、流石にそれは恥ずかしいですって」  くすくすと笑う雪ちゃんはとっても可愛い女の子になった。  出会った頃は地味な色合いの体の線を隠す服ばかり着ていたけど、今ではパステルカラーの可愛いミニスカートを履きこなすまでに成長してくれた。  顔を隠すようにただ伸ばされていた髪は綺麗にセットされ、アップにして露わになった首筋は細くてとっても色っぽい。  私が磨き上げてきた女の子たちの中でピカイチの出来だと思う。 「私、本当に先輩には感謝しているんです。先輩のおかげで、自分に自信が持てました。それで、お礼がしたくって」 「その言葉が何よりうれしいの!気にしないで!趣味だから!」 「趣味って・・・」  困った顔で笑うのもまた可愛い。  本音を言えば抱きついたり手をつないだりとか、ちょっとしたスキンシップをはかりたいのだけれど、初めの頃に少しだけ触ろうとしただけで、雪ちゃんは体を強張らせて怯えるように私から逃げ出した。  接触が苦手なのだと理解して、私は我慢した。とっても我慢した。  お礼なら、ハグして手を繋いでデートして!とお願いしたいけど、絶対変態に思われる。ここで無理をして距離をとられるわけにはいかないのだ。
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