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見物人は落ちてきたドラゴンにどよめいていた。
「ニコ様。ご無事ですね」
「ああ。可哀想なことをしたな」
死んだドラゴンをニコはため息をついていた。この国ではドラゴンの体の表面ににじむ脂が燃料となる。その為丁寧に飼育をし、採取していたが、このドラゴンは最近狂っていたとマイルは説明した。
そんな警備隊長ニコは、城から鳥に乗り飛んできた監視兵の声を聞いた。
「隊長!城にお戻り下さい」
「わかった。行くぞ、マイル!」
ニコはマントを翻し城まで走り出した。
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