ここは幕末

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目があった僕は、 『いらっしゃいませ』 と頭を座ったまま軽く下げた。 「君、ここのお店の人?」 『はい』 「じゃ、案内してくれる?」 『わかりました。こちらです。』 案内を頼まれたため、席に連れてった。 『ご注文は?』 「俺は、………団子二つ」 「俺は、あんみつ一つ」 「僕は、団子五つにあんみつ三つに桜餅七つ!」 『かしこまりました。』 僕がその場を離れて準備し戻って見ると、 3人は僕の話をしていた。 「すごいな、あいつ。総司があんなに頼んだときは驚くか、顔をひきつらせるやつが多いのに」 「そうですね~でもそれだけじゃないですよね?」 「そうだな。あいつそれなりにできるぞ」 できるぞって剣道のことかな? ケンダコが見えたのかな? 歴史上の人物たちに言われるとは、なんだか嬉しいな。 僕はそうおもいながらもそれを顔に出さずに営業スマイルでそちらに行った。 『ご注文の品です。どうぞ』 「わぁ~ありがとう」 「総司、食べ過ぎると体に悪いぞ」 「気お付けろよ」 「わかってますよ~もう」 僕が来たとたんに話題を変えたのはさすがはあの新選組だと思ったが、普通の人より耳がいい僕には筒抜けだった。言ったらめんどくさそうなので言わなかった。 『後ゆっくり』 僕がその場を離れようとしたとき 「嬢ちゃん、一緒に来てくれねえか?」 「来ないとどうなるかわかるのな」 「まっいやがってもつれてくがな、ヒヒ」 「いやっっやめてください」 『凛さん!』 凛さんが浪士に腕を捕まれそうになっていた。急いで間に入り、その腕を払う。 「なんだてめぇ!」 『僕はここの用心棒だよ』 「はっそんなひょろっこい体で何ができる」 『あなたよりはできるかと』 「なんだと!やっちまえ!」 浪士が刀を抜き、こちらへ来るのがわかったから僕は、あらかじめ凛さんを下がらせて、浪士をさっさと倒した。峰打ちだけど。 後一人になったところで、 『どうします?後一人ですが』 「くそっ覚えてやがれ」 浪士は倒れた仲間を置いて逃げていった。 仲間を置いてくか?普通 そんなことを思いながらも倒れている浪士を縛ってまとめてちょうど来た人に引き取ってもらった。 『凛さん大丈夫?』 「ええ、ありがとう空君」 凛さんは少し疲れた顔をしていたが思ってたより大丈夫そうだ。休むより動いてた方が気が紛れるだろうし。 僕は、そのまま店に戻った。するとまわりから声をかけられた。 「兄ちゃんすげえな」 「かっこ良かったわ~」 「よっ色男」 「あんな風に助けられたい………」 悪い感情の声や気配は感じないため大丈夫だろう。僕は従業員に戻った。
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