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人がいない方へ走ってどれくらいしただろうか。
ふと気づくと、足から感じる道が整備された固いアスファルトじゃないことに気づいた。
………………………おかしい
家の近くにこんなとこなかったはずだ。
────こんなときこそ冷静に────
足を止め耳をすました。
すると、遠くの方で声がした。
とりあえず人がいることに安心し声のする方へと歩いた。
歩いていると、したの道が土なのがわかったので声の人に聞いてみようと思った。
けれど近づくにつれてその声は争っているのがわかり、僕は走り出した。
「いゃャッ」
「助けなんて………こな………」
「誰か!」
「あきらめて俺たちの刀の錆びになりな」
声がかなり近づき気配もわかるようになったことで助けを求めていた方が切られようとしているのがわかった。
僕はとっさに間に入り込み、木刀で受け流した。
「なッッ!!」
「え………?」
『良かった。間に合いましたね』
「だっ誰だてめぇは!!」
そう聞かれると僕はなんだろうと思ったが
『通りすがりの旅人かな?』
そう答えといた。その答えに相手は怪訝な顔をした気がした。がそんなの関係ないとばかりに切りかかってきた。
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