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どうやら僕は本当にタイムスリップしてしまったらしい。
今は、文久3年の卯月。
本当に僕は運が良かった。
僕が助けた人は、飛鳥 凛というらしい。
凛さんは僕にいろいろ教えてくれた。
ちなみに目が見えないことも話したよ。
スッゴク驚かれたけど気にしないといってくれた。
凛さんの家は甘味屋で、僕はそこで従業員兼用心棒として働くこととなった。
🌺🌺🌺
『いらっしゃいませ。どうぞこちらへ』
「は、はい」
僕は、お店に来たお客様を案内しようと声を掛けたら顔を赤くしながらついてきてくれた。
僕は自分で言うのもあれだがそれなりに顔が整っていることを自覚しているため顔が赤くなった理由もわかったが、見ないふりをして流していた。
「お疲れ様、空君」
『お疲れ様です、凛さん』
「先休憩入っていいよ」
『ありがとうございます。』
休憩の時間をもらった僕は、店の隅の椅子に腰掛け、凛さんからもらった団子を食べることにした。
団子を食べていると、新たなお客が来た。
「土方さん、ここです。ここ美味しいんですよ」
「わかったから急かすな総司。団子は逃げんぞ」
「そうだぞ、総司。団子は逃げん」
「僕は早く食べたいんですよ。一くん」
そんな会話が聞こえたとき、もしかしてと思ってそちらに目を向けると写真で見たことがある土方歳三の顔があった。
それ以外は、名前的に斎藤一と沖田総司だろう。
まさか、見てみたいとは思っていたが歴史上の人物にこんなに早く会えるとは。
僕は、今来た3人のお客を見ていると視線に気づいたのかその中の一人がこちらを見た。
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