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【シェーン視点】   「ずーっと前から好きで好きで大好きだし、ルシアが私やグスタフ、アクセルに差し入れを持ってきた時なんか、奴らにお裾分けだと1つ2つぐらいやって、残りは自分で全部着服していたし、手袋を洗う前にはずっとルシアの香りだと思って嗅いでみたりもしたし、ああそうだこっちに来てくれ」    ルシアの手を引っ張ると、そのまま私は自分の寝室にルシアを連れていき、   「自作のポケットルシアだ。毎晩一緒に寝ている」    とドン引きされる覚悟で見せた。  この鈍感なルシアにはとことんまでアピールしないと駄目だったのだ。ほんのり程度に匂わせてても話にならなかったのが分かったのだ。   「まあ……これをシェーン様が?」    驚いたように人形を持ち上げて回すように見ていたルシアが、   「私なんかよりよほど手先が器用じゃない……何これ、私の持っているワンピースと同じだわ……」    チラリとスカートもめくって、   「あの、シェーン様、まさかこの下着まで?」   「自作した。おかしな奴だと思わないで欲しい。  私の力で全て作りたかったんだ」   「……シェーン様は後の国王陛下ですよ? 何をされてるんですかもう。  婚約者の人形を自作して一緒に寝てるとか、どうフォローしようとしても、まあド変態以外の何物でもないですわね」    ルシアが真面目な顔で私を見た。  ド変態……ルシアに言われると辛い。    思わず項垂れる。   「……ですが、そんなに真面目一本って事でもなかったのね、とちょっと安心しましたわ」    声に責める口調がなかったので顔を上げた。   「分かって、貰えたか? 私が好きなのはルシアだけだ。アクセルも友人としては好きだが恋愛をしようなどとは思った事もない」   「え、ええまあ……その……理解しました、わ」    赤らめた顔を背けるルシアに、いくらド変態と言われてもようやく好意が伝わったんだと感極まり涙が出そうになる。   「分かって貰えたなら良かった。  ──それで1つ質問があるんだが」   「え? 何でしょうか?」   「助けに入る前に聞こえたんだが、私の名前を呼んだのは何故だ?」   「……それにしても本当に細かくて……」    聞こえない振りをしてルシア人形をいじるルシアの顔を無理矢理こちらに向けた。   「なあルシア、何故だ?」   「──すみませんが、先ほどのワインの残りをお願いできますか? 素面ではちょっと……」    私は書斎に駆け戻り、8割ほど残っているルシアのワイングラスを掴むと早足で寝室に戻った。   「取ってきた」   「……ありがとうございます」    ルシアはグラスを受け取ると、一気に半分ほど飲み干した。   「弱いんだからそんな急に飲むな」   「いえ、とても真顔で言える話ではありませんから!」    更にワインを飲むルシアが心配になったが、ほぼワインを飲みきったルシアが、サイドテーブルにグラスを置くと、   「これはこの場限りで忘れて欲しいのですが」   「(絶対忘れないと思うが)ああ」    酔いが回ったのか目が潤んでいつも以上の破壊力のルシアが可愛くて感動していると、   「…………と思って……」    と聞き取れないようね小さな声で呟いた。   「? 済まないが小さくてよく聞こえない」   「ですからっ! こんな奴らに処女奪われる位なら、シェーン様にあげておけば良かったって思ったら、思わず呼んでしまったんですよっ」    顔を真っ赤にして怒鳴るような大声で叫ぶと、顔を覆ってその場にしゃがみこんだ。    私は最初の驚きから速やかに復帰して、ルシアの手を取った。   「もっともな話だな」   「……え?」   「ルシアは世界一可愛いから、こんなことがまたないとも限らない。私はルシアのお願いは断らない主義だ」    そのままルシアを抱き上げてベッドに下ろした。   「……いえ、あの、シェーン様?」   「何だ」   「それは、危険だった時に思わず出てしまった言葉で」   「危険な時ほど本音が出ると父上が以前言っていた」    脱がせやすいボタンで良かった、とぷちぷちと外していく。   「ちょ、ちょっと待ってシェーン様」   「待たない。全く心配いらないぞ、ちゃんと責任も取るし、私たちは数ヶ月後は夫婦だ。  最近は婚約者との婚前交渉も普通になってきたらしいし」    全てのボタンを外し、そっとめくると、ルシアの本物のブラジャーが見えて、そこから覗く豊満な乳が余りに眼福で股間を直撃した。秒で勃つものなのだな。  何という攻撃力だ。   「いや本当に待ってシェーン様っ」   「待たない。私が知らない時にルシアがまたこんな危険な目に遇って、拐った男に処女を散らされる事になったら一生涯後悔する。  最近は特に物騒な事件も多いんだ。  私はその男を間違いなく殺してしまうだろうし、殺したところでルシアの初めては奪われた後だ」    ブラジャーというのはなかなか外しにくいものなのだな。何故わざわざ後ろに止め口があるのだろう。   「私も初めてなもので、勝手が分からない事もあるが、なるべく痛くないように努力する。  ずっと一緒に生きていきたい。  心の底から愛してるんだルシア」   「シェーン様……」    抵抗していたルシアから力が抜けた。   「……一生、私を愛してくれるのですか?」   「死ぬまでルシア1人だけを愛すると誓おう」   「──何があっても?」   「何があってもだ。私にはルシアしかいない」   「……明日には全て忘れて欲しいのですが、私もシェーン様が大好きです」   「絶対忘れない」    私はそう言うとルシアの唇を奪った。  頬への触れるようなキスは何度もしているが、唇でのキスも初めてだ。    ルシアの唇は何て柔らかくて甘いのだろうか。  口内に舌を入れてルシアのそれに絡めると、遠慮がちに受け入れるルシアが愛しくてどうにかなりそうだ。    ゆっくりと胸に手を伸ばす。   「ルシア、ここを舐めたいがいいか」    力を入れないように揉みながらルシアに尋ねる。   「……聞かれると恥ずかしいので好きにして下さい……」    ああ、恥ずかしがるルシアがエロ可愛い。    ピンク色の乳首をくわえて舐めていると、乳首が立ち上がり、より感度が上がるのかルシアが身悶えする。  声を我慢している姿も愛らしいが、唇を噛むのは頂けない。せっかくのぷるぷるの唇に傷がついてしまう。    私は自分の指をルシアの口に入れると、   「こら唇を噛むな。私の指を噛めばいい」    といい初めてのルシアのおっぱいを堪能した。  一生舐めていられそうだ。    だが、股間が既に痛いほどガチガチで、いつまでもこの場所を占領してる訳には行かない。    驚かせないように太ももを撫でながら秘口に手を伸ばす。ぬるりとした蜜が私の指に絡む。   「ルシアのここは濡れてるな」   「……ぁんっ、シェーン様……」    ルシアの甘い声など生涯初めてだ。今日は本当に酷い日だと思っていたが、歴史的な1日の間違いだった。    指を1本静かにルシアの中に収める。かなり締め付けがキツいが、濡れていたお陰で出し入れには問題はなさそうだ。   「痛かったら言ってくれ」    ルシアの気持ちいい所がどこなのかを探りながら、徐々に指を2本、3本と増やしていく。   「あぁっ、そこはダメっっ」    一点を指がかすめ、のけ反るルシアを見て、重点的に攻めた。   「いやって、いって、るのにぃ……んん……あっ!」    体をピンと伸ばし、入れている指が痛いぐらい締め付けられた。   「気持ち良かったかルシア?」    無言でコクコクと頷くルシアが私のベッドに裸で横たわっている。奇跡のような光景に胸まで締め付けられた。   「今のが恐らくイった、というものだと思う。  ただ、初めて男性を受け入れる時はかなり痛いと聞く。私もそろそろ耐えられないので、受け入れてくれるだろうか?」   「ゆ、ゆっくりお願いします」   「分かった」    どうにもならないほどそそり勃つモノを、ルシアの愛液にこすりつける。  ペロっと指についていた愛液を舐めると、ほんのりしょっぱくて甘い。ルシアの香りがする。   「挿れるぞ。力は入れるな。余計痛みを感じる」    そおっと入口にあてがい、少しずつ奥へ進める。   「……いたっ……」    眉間にシワが寄るルシアに申し訳ない気持ちになるが、私も今更止められない。  ああ、死ぬほど待ち望んでいたルシアの中に入っている。途中で少し抵抗があったが、あれが処女膜というやつなんだろうか。  こんなに小さな穴に収まるとは思えなかったのに、慣らしながらなんとか自分の息子が全部収まった事に安堵した。気持ち良すぎて動いたらすぐイッてしまう。   「ルシア、全部挿入ったぞ。頑張ったな」    ルシアの頭を撫でる。   「痛いの……シェーン様」   「うん。大丈夫だ、少し休んでからゆっくりゆっくり動くからな」    必死に射精しそうな息子を宥めていると、ルシアが私を見て、手を伸ばした。   「シェーン様……痛いのぅ。だからルシアにちゅーして」   「っっっ!」    ヤバい。危うく精が出てしまうところだった。    そう言えばルシアはワインを飲んでいた。  本人はまず言いそうもない台詞がさらりと出て来て心臓と股間に悪いことこの上ない。    勿論断るなど有り得ない。    貪るようにルシアの唇を蹂躙し、ゆっくり始めた筈の抽送も気づかない内に早くなり、努力が無駄なほど呆気なく白濁をルシアの奥にぶちまけてしまった。    ずるりと息子を抜くと、シーツと自身に血がついていた。   「ルシア、大丈夫か?」   「だ、大丈夫……」   「少し待ってろ」    ガウンを羽織り、息を荒げているルシアにブランケットをかけ、風呂の湯を溜めながら呼び鈴を鳴らした。    何故かいつもならもう休んでいる筈のメイド長が現れる。   「済まないが、これからルシアを風呂に入れるので、その間にベッドメイクを頼めるか?  ……その、汚れてしまったのでな」   「かしこまりました。シェーン様、おめでとうございます。お心が伝わって漸く想いを遂げられたのかと思うと、私感動で今夜は眠れそうにありませんわ」    既に涙を浮かべているメイド長に、今更ながらさっきのやたらとテンションの高かった事を思い出して恥ずかしくなったが、   「ありがとう」    と言う事しか出来なかった。          ルシアが「自分で出来ますから」というのを無視して隅々まで体を洗う。  髪の毛も洗いたかったが乾かすのが大変だから、明日の朝メイドたちに洗ってもらおうと決めた。    タオルで体を拭っていると、ルシアがじろりとこちらを見た。   「シェーン様」   「どうした?」   「……背中に何か当たっております」   「……済まない。ルシアと初めてを迎えられたせいなのか興奮が収まらないんだ。直接ルシアに触れているせいかも知れないが」   「自分でやりますわ」   「断る」    せっかくの機会に出来る限りルシアを堪能しなくては。    寝室に戻ると、すっかり綺麗になったシーツにルシアが真っ赤になる。   「まさか、あのシーツをメイドに交換させたのですか?……何をしたかもろばれ……恥ずかしい。死にたい」    ベッドに腰かけて顔を覆うルシアの隣に座り込み、肩を抱く。   「でも、血まみれのシーツじゃ眠れないだろう?」   「そりゃそうですけれどもっ!何で平気そうな顔をされてるんですかシェーン様はもうっ」    てしてしと私を叩くルシアがそれはもうとんでもなく可愛い訳で。   「何でと言われても……ただ嬉しいからとしか言えないのだが」    綺麗になったシーツにまた押し倒されたルシアが、   「あの、今お風呂入ったんですけど」   「そうだな。綺麗になって良かった」    ガウンの紐をスルッと解くと、また生まれたままのルシアが目に入る。   「シ、シェーン様、今したばかりですよね?」   「ああそうだな」   「それでは何故また何かなさるような動きをされるのですか」   「それは間違いだ。なさるようなではなく、なさるだ」    胸に吸い付きながら私は返事をした。   「何故2度目が始まるのか分からないのですが」   「私こそ何故1度で終わると思っているのか分からないが。私は初めてだと言ったと思うが?」   「それが、ぁんっ、どうしたんですかっ」   「愛してやまない女性とようやく思いが実って初体験が済んだんだぞ?  それも私は童貞、つまりルシアに操を立てていた」   「…………あっ、……やっ……」   「22までセックスをしたこともない男なんだ。ここで終わらせられる訳がなかろう。……ルシアもまた濡れてきた」   「おっぱい吸われたりアソコをぐりぐり弄られたら濡れますわよっ」   「それならいいよな。これからしっかりとここに私の形を覚えられる位お互い学んで行こう。私もルシアの中を覚えないと」    グイッとすっかり固くなった息子をルシアの中に挿入する。   「ひゃんっっ」   「ああ、水音がしてるのが分かるか? 私の先走りとルシアの蜜が溢れてるんだ」   「ああんっ、シェーン様っ、激しいっ、からっ」    ずちゅずちゅとイヤらしい音を聞きながら、もう一生ルシアは私のだ、と言う幸福感で抽送を深める。   「この突き当たるところが子宮と呼ばれる所で、ここに精子が入ると子供が出来るんだ」   「あっ、あっ」   「ここに注いでいいのも私だけで、ルシアの可愛いココに挿入っていいのも私のだけだ……そんなに締め付けるなルシアっ、イってしまうだろう」    私は最奥で精を放つ。  だが自分で1度、ルシアの中で2度出したのに、私の息子が全く衰える気配がない。    ルシアの中から出たがらない息子を誉めてやりたい。   「今、今出したのにっ」   「まだルシアに私の形を覚えて貰ってないからな」    喘ぐだけで言葉も返せないルシアにキスをした。   「明日は久しぶりに休みにしたから、ゆっくりしようルシア」      本能の求めるままにうっかり抱き潰してしまったが、ルシアも中でイくというのが体で理解できたようなので、お互いプラスになったと言えるだろう。      あとは明日ルシアを送り届けた後にあの3人を締め上げるだけだ。      いや、ルシアが動けない状態であれば、もう1日休みを増やしてルシアの世話をする日にしてもいいな。              
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