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「仲林くんが総務の永田さんと付き合ってたのはいいよ。それで、一緒に住みたいなーってなるのも別にいい」
同期で総務の永田さんは可愛くて気が効くって評判だし、仲林くんと想像で並ばせてみても美男美女って感じで似合ってる。
年齢的にも結婚を意識する頃だし、そういう前提で同棲もありと思う。
だけど。
「会社が独身寮として借り上げてる部屋に一緒に住むのはダメでしょ」
「もちろん、住宅手当からはみ出る分の家賃はちゃんと折半してたよ?」
「じゃなきゃ、仲林くんの神経疑うけど。そういう問題でもないでしょ。長く一緒に住むなら、ちゃんとふたりで部屋借りるべきだよ。永田さんと住む前はどうしてたの?」
「就職してしばらくは、学生時代に一人暮らししてた部屋にそのまま住んでた。最初はそっちに住もうって話もしてたんだけど、それだと会社が遠くなるから嫌だって、美玲が言うから」
「美玲?」
「永田さんの下の名前」
「あー」
なるほど。相槌を打って頷いたとき、ふと手元に仲林くんの視線を感じた。
「ねぇ、在原さん。いつポテチ開けるの?」
人が真面目に話し合っているというのに、まだポテチを狙ってたのか。
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