7.好きって思ってくれているなら。

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「眠れるよ。今、ちょうど寝るとこ」 イオを意識してそわそわしていまっていた自分が恥ずかしい。 イオが寝ているほうに背中を向けてそう言ったら、くくっと笑う声がした。 「メェちゃん、こっち来る?」 布団の衣擦れの音と共に、私を誘う心地よく低い声がした。 ドキリとして肩越しに振り向くと、イオが起き上がってこちらを見ている。 目が慣れたとはいえ、暗闇の中でイオの表情までははっきりと見えない。 けれど、イオが私を見つめて微笑んでいるような気がした。その綺麗な笑顔を想像しただけで、頬が燃えそうなくらいに熱くなる。 「え、や、やだよ!」 自らイオの布団に潜り込みにいくなんて。恥ずかしすぎる!  悲鳴みたいな拒絶の声を上げて、頭から布団をかぶる。 掛け布団の下で、ドキドキとしているとイオがまた話しかけてきた。 「じゃぁ、そっち行っていい?」 そっち? そっちって、え? こっち? 私が行かないなら、イオがこっちに来るってこと?
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