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それは、どういう……
自ら行くのは恥ずかしいけど。来てくれるならいいか。ちょっと嬉しいし。
違う。これじゃ、何か期待してるみたいじゃん。
いや、全く期待してないわけでもないんだけど……
あれこれ考えて、蹲ってぐるぐるドキドキしていたら、かぶっていたブランケットが剥がされた。
顔を上げると、当然、ブランケットを捲り上げてベッド脇に立っていたのはイオで。
暗がりの中でも、その唇がはっきりと弧を描いているのがわかって、心臓がドキーンと跳ねた。
「な、なんで来るの?」
「だって、やだって言わなかったから」
声を震わす私と違って、イオが平然とした声でそう言って、隣に潜り込んでくる。
すぐさまぎゅーっと抱きしめられて、私の身体は緊張のあまりカチンコチンに固まった。
待って、待って。
ここ2日間ほどで、いろいろと展開が早すぎるんですけど。
ただ、ものすごく緊張はしているけれど、嫌なわけじゃない。
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