7.好きって思ってくれているなら。

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「メェちゃんはどうなの?」 「へ?」 「松野じゃなくて、俺のこと好き?」 ふと真面目な顔付きになったイオの瞳が、暗がりの中で切なげに少し揺れる。 静かな部屋に響いたイオの声に、胸が震えた。 同時に、絢子に言われたことを思い出す。 ちゃんと確認したほうがいいって。だから、私もちゃんと伝えたほうがいい。 「好きだよ」 ブランケットを握りしめて、声を振り絞る。 「出て行って欲しくないって思ったのだって、イオのこと好きだから……」 寝転がって私を見上げていたイオが、少し目を細めて笑った。 「メェちゃん」 イオが肘をついていないほうで手招きをして、私とイオの間に微妙に空いたスペースをぽんぽんっと叩く。 それは、もっとこっちに来いってこと? 今まだ、告白の途中なのに。 躊躇っている私に痺れを切らしたのか、イオが身体を起こして私の腕をつかむ。 そこに感じた熱にドクンと胸を鳴らしたのもつかの間、覆い重なってきたイオに押し倒された。
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