7.好きって思ってくれているなら。

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目前に迫るイオの綺麗な顔と、ギッとベッドが軋む音に、胸が昂る。 はらはらと額に流れ落ちてくる、イオの柔らかな髪の毛が少しくすぐったかった。 「メェちゃん、俺との約束ちゃんと守ってくれた?」 「約束……?」 「松野の隣、座らなかった?」 「座ってないよ」 「よかった」 イオが嬉しそうに言って、私の肩先にぽすっと頭を預けてくる。 その無防備な態度にドキッと胸を鳴らしながら、私はイオの髪にそっと手を伸ばした。 さらさらして柔らかい髪を指で触ると、イオがくすぐったそうに私の耳元で息を吐く。 こんなふうにドキドキさせられて、もし「好きじゃない」って言われたら確実に落ち込むけど。 8割くらいの確率で勝算はあるだろうから、大事なことを確かめてみることにした。 「イオは?私のこと……」 「うん。メェちゃんのこと、好き」 緊張して震える私の言葉が、先読みしたイオにあっさりと遮られる。
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