8.ずっと、これから。

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数秒無言で見つめあったのちに、無性におかしくなってきて。 顔を見合わせたまま、イオとふたりで同時に吹き出した。 クスクスとしばらく笑いあったあと、イオが私のしょっぱい目玉焼きをフォークで自分のお皿に移動させる。 「これは、俺が責任もってふたつとも食べます」 イオがそう言って、しょっぱい目玉焼きを水で流し込むようにしながら食べ始めた。 無理やり食べて少し涙目になりかけているイオがおかしくて、私はまた笑ってしまった。 「さっきの話、いいよ」 小さくつぶやくと、イオが口をもぐもぐさせながら「ん」と首を傾げる。 「さっき、って?」 「一緒に住むっていう話」 「待って!返事のタイミング。今、必死にしょっぱいの食ってんのに」 焦ったイオが、うまく喉に水を流し込めずに少しむせる。 それを見てまたクスクス笑うと、イオが不貞腐れた顔をした。
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