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よし、決めた……。
あの娘は、年頃的にもおいしそうな血をもっていそうだ。
それでは、いざ、______。
「ねぇ、さゆりちゃん!あっちの屋台に行こうよ!」
おっとっと……、危ない。友人がいたのか。とんだ邪魔が入ったものだ。
やれやれ、別の人間にしよう。
おおっ、あの境内にいる男は!
盛り上がった筋肉にほとばしる汗。
今まさに、祭囃子の太鼓のばちをふりかざそうとしているあの男。
あの境内にいる、今まさに血沸き肉躍る
あの男の血を喰らおう。
では、まいらん______。
おっとっと、いかんいかん!
この騒々しい太鼓や笛の音が、私の五感を狂わせる。
足元がふらつき、獲物までの距離を正確に
定められない!
いかん、いかん。
そもそも、こんなにたくさん人がいる所では、
誰に照準をあてるのか選ぶに選びきれない。
少し場所を変えよう。
よしっ、山手の方に、移動してみるか。
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