一.夏祭り

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よしっ、ここだと、祭りの喧騒から離れているから 心配はないな。 どこかに、獲物は……いないか……。 うん? 木立の向こうに何かが見える。 あれは……。 異様に鼻につく汗の匂いと……、 血……?血の匂いだ! おっ!おおっ! まさしく、私の目と鼻の先にいるのは二人の人間! ここは、誰もいないから、襲うには好都合だ! 神様 あなたは、夏の最後に 私に慈悲の心を与えてくれた。 この奇跡に感謝します。 それでは、さぁ、行くぞ!!_____ あと少し。 もう少し。 よし、よし、気づいていない……。 さぁ、私のこの、針の刃で今こそお前らの生き血を……。 うん?あれっ? 何か飛んでくる音が聞こえ……て、くる…… パァーーーーン!!!!!!!!! 「うぎゃぁーーーーーーーー!!!!!!」
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