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よしっ、ここだと、祭りの喧騒から離れているから
心配はないな。
どこかに、獲物は……いないか……。
うん?
木立の向こうに何かが見える。
あれは……。
異様に鼻につく汗の匂いと……、
血……?血の匂いだ!
おっ!おおっ!
まさしく、私の目と鼻の先にいるのは二人の人間!
ここは、誰もいないから、襲うには好都合だ!
神様
あなたは、夏の最後に
私に慈悲の心を与えてくれた。
この奇跡に感謝します。
それでは、さぁ、行くぞ!!_____
あと少し。
もう少し。
よし、よし、気づいていない……。
さぁ、私のこの、針の刃で今こそお前らの生き血を……。
うん?あれっ?
何か飛んでくる音が聞こえ……て、くる……
パァーーーーン!!!!!!!!!
「うぎゃぁーーーーーーーー!!!!!!」
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