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「僕には妻と2人の子供がいます。僕が4個貰えばいいのでは?」
僕は提案する。
今度は間違えないぞ。
「なるほど。各家庭の需要で均等にするということですか……私は独り身ですし」
いいぞ。小男は納得しそうだ。
「だったら、がたいが良くて重労働するオレこそ、多くもらうべきだ!」
大男が前のめりになった。
「いやいや! 体型基準なら、私が少なくなってしまう!」
ああ、もみあいが始まってしまった!
どうか、もう一度チャンスを!
× × ×
「ガハハ!! オメェらがいなくなればオレが10個もらえるぞ! ウヒャ」
「死ぬのは勘弁!!」
× × ×
「残念、もう食べちゃいましたぁ!」
「テメェ! 10個全部1口づつ食いやがった!」
事態はどんどん悪くなっていく……
僕は一体何を間違えたんだ?
もう一度、もう一度だけ。
最後のチャンスを……
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