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そんなピンクを見て私は今日、休みの日に二人を呼び出したのかを思い出した。
「そうだ!休みの日に呼び出したのは他でもない。ピンクにしか頼めないことがある。」
私がピンクの手をガシッとつかんだ。
そんな行動にピンクは驚いていた。
忘れそうになっていたが、今日は大事な用事があったのだ。
「今期の戦隊ヒーローのエンディングダンスを教えてほしい。」
戦隊イベントで必須になるダンス。
アイドル養成所に通うピンクならば、習得した上で私に教えてくれるはず!
だが私の考えとは逆にそれを聞いた、ピンクはなぜか不機嫌そうだ。
「リーダー、ダンス下手だから嫌」
……むしろ怒っているのか?
なんだか少し怖い表情のピンクの手を離した。
「おっさんでも泣くぞ!」
「止めて、キモい」
私がぴえんと、泣き真似をするとピンクはまるで養豚所の豚を見るような目でじっとこっちを見てきた。
……さすがにこれは堪える。
「リーダーさんは、桃の上司なんだから言葉遣い気を付けなよ……まあ、こんな自由な社風がいいんだけどね。」
そんな私たちのやり取りを総司令はのほほんとお茶をすすって見ていた。
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