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「つまり、姉2人が寮に入って居なくなったら、着せ替え人形のモデルは俺のみ。今までどれだけ反抗してきたか」
怒りがこみ上げてきて拳がブルブルと震える。
しばらく黙ったまま講堂の入口に来ると、先生の指示に従って名簿にチェックをして俺たちは中に入った。
俺たちは同じクラスで戸石と中山…だから、番号も前後ろ。
案内された席に座ると
「家に居たくない理由わかるだろ?」
笑って左隣を見た。
「…でも、私服くらいあるだろ?」
「そりゃ一日中好き勝手されてたまるかよ。でも、俺基本Tシャツにジーンズだから外歩いてても近所の人たちだって俺を女だと思ってるし」
思い出して落ち込んでくる。
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