学園生活の始まり

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「どう見ても女顔だもんな。さっきの長女の方がまだイケメンだ」 思い出しながらうなずく中山。 「ムカつくことにな」 むっとしながら 「何度上半身裸で歩いてやろうと思ったか」 ぐっと拳を握る。 「胸ない女だと思われるだけじゃねぇか?まだ小学生ってことだろ?」 中山を睨むと、違うか?、と笑われた。 「…全裸になってみる?」 首を傾げると 「捕まるだろ」 中山に言われて2人で笑った。 どれだけ怒って騒いでも聞こえていない感じで自分たちが作った女物の服を着せてくる両親。 そんな生活が耐えられず、地元の中学じゃなく姉たちが通っている寮に入りたいと言ったら案外すんなりだった。 でも、思った以上にこの学園で目立っているらしい姉たち。 不安もあったが、中山と仲良くなったことでちょっとこの生活が楽しみになった。
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