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「何あれ?」
男の姿が見えなくって口を開く。
「あ?兄貴の取り巻きだろ?、」
中山は卵焼きを口に運びながらウザそうに吐き捨てた。
「兄貴?取り巻き?」
気になって朝食どころじゃない俺。
「…兄貴は双子で今大学生だけど、去年まではこの学園に居たんだよ。やんちゃって言うの?グレてたとかではないけど、騒がしい双子でお前の姉貴たちとはまた別の意味で目立ってたんじゃねぇの?」
味噌汁を飲み干して頬杖をつくと、中山はふーっと息を吐き出した。
俺とはちょっと違うかもしれないけど、兄弟のことで面倒に巻き込まれる仲間。
俺は女顔、中山は女っぽい名前だけど、女ネタでからかわれる仲間…?
こいつと居ると楽しい。
って中山は不本意かもしれないけど、そんなことを思っていた。
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