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学園生活の始まり
あの中等部入学式の日、不器用すぎる中山はどれだけ教えてもうまく結べす、初っ端から遅刻なんてごめんだったからその日は俺がさっさと結んだ。
で、寮から学校に向かって中山と並んで歩いた。
すると、
「理香様〜」
門をくぐったところで人だかりが見えた。
嫌な予感。
隣で欠伸をしている中山に
「さっさと行こう」
言ってブレザーの袖を引っ張ると
「あら?あづむ?」
人だかりの中に居た人物が声をかけてくる。
…何で気づくんだよ。
関わりたくなくてさっさと歩くと
「逃げなくてもいいでしょう?」
違う声がしてぐっと腕を掴まれた。
「紫様〜」
どこからか登場したその人物にも黄色い声があがる。
…マジやめて。
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