あとがき

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あとがき

著者のLilyです。男性です。残念ながら、男です。 僕は毎日何気なくどういうお話書こうかな〜と考えています。そんなある夜のことでした。 僕は普段たばこを吸っています。しかし両親は非喫煙者なので煙たがられます。なので毎夜外に出てたばこ吸ってるんですね。肩身狭いですね。携帯灰皿を持って外に出てたばこを燻らせていた時。とあるシーンを見かけたんです。 深夜1時半、雨が降りしきる向かいの歩道で男性が傘をさして歩いています。その男性の前から女性が歩いてきます。2人は距離をとって何故かお互いに頭を下げて、さらに距離を縮めて頭を下げたんです。どうやら知り合いだったようで、女性が傘を閉じて男性の傘の中に入って、相合傘をして2人は歩いていきました。 これだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! たった数秒の見知らぬ男女のやり取りを見てこの作品を書こうと決意しました。インスピレーションと言った方がかっこいいと思うのでインスピレーションということにしておきます。この作品内に全く同じシーンがありますね。そうです、会話こそ聞こえませんでしたがまんま同じです。 というわけでそこから話を考えようと思ったのですが、そうです。どう話を広げたらいいか分からないんですね。そりゃそうなりますわ。 とりあえず傘と雨は欲しい。つまり梅雨をテーマにしよう。じゃあそこからどう広げればいいんだ。と思った時に過去作を思い浮かべました。 「ダンディーな男いねぇな…。」 僕自身ダンディーではないのでクッソ渋いおじさまとか分からないんですけど、そんな自分が思うダンディーはよりダンディーとなって映えるのでは…?と思い岸辺恭一というキャラクターが生まれました。 じゃあダンディーな男と一緒にいてより映えるのは誰なんだ、そりゃ年下だな。ダンディーとなると年上…じゃあ女子高生、いや、それだと子どもすぎる。ということで女子大生の田野有紗という主人公が生まれました。ダンディー相手なら子ども扱いされる方がコンプレックスのような差異が生まれるのでは。 でもただ子ども扱いするって最悪じゃん…と思ったので岸辺恭一に不完全な一面を与えよう。じゃあダンディーな人の不完全ってなんだ。ワキガ、足臭い、水虫、腕毛濃い、なんだ。色々あるわけじゃないな。ということで勃起不全と取り入れました。そういえばこれ官能小説だったわ。 たった数秒、僕が見たシーンから生まれた作品です。よくここまで考えたなお前と思ってくれたら幸いです。
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