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その頃一台の車が山本の家へと向かっていた。
山本はそんな事は知らず家から出ると、石の祠の中の頑丈な石の扉に手にした傘の先端で思いっきり突いた。何度も何度も突くが石で作られた小さな石の扉は傷一つ付かなかった。
「なんて頑丈なんだ、こいつめ!こいつめ!!くそぅ!!」
山本が諦め始めたその時だった。その石でできた扉の片方の扉が静かに少しだけ開いた。
「開いた!!よし、いいぞ!!」
山本は再び手にした傘の先端をその開いた扉の隙間へと入れるとテコの原理を使い思いっきりこじ開けた。
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