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「うん?堀さん?何で黙ってるんだ??」
顔面蒼白の堀刑事は無言で立っていた。まるで魂を抜かれたように・・
「おい?いい加減にしろよ!!天井で何があったんだよ!!何黙り込んでるんだよ!!」
その時車のヘッドライトが家の方向を照らした。今度は道路側へと振り向いた山本の視線に入ってきたのは一台の車が近づいてくる様子だった。
「誰か来たぞ!!堀さん?うん?あれ??」
再び堀刑事に視線を向けた時には堀刑事の姿はどこにもいなかった。わずか数秒で堀刑事は消えてしまった。
「堀さんーー!!どこに行ったんだよー!!」
叫ぶ山本の近くに車は止まると、中から1人の老人が降りてきた。山本に近づくなりその老人は言った。
「やっぱりか・・嫌な予感がしたんじゃ・・こんな家とっとと潰してしまえば良かったんじゃ・・」
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