事故物件

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 「随分長い間人が住んでなく、建物自体も古くて傷んでる所があるからな。俺も新しい工場が完成した時にたまたまその家の前を車で通ったからわかるんだよ。まさかその家を格安で従業員に提供してくれるとはありがたいじゃないか。そこに住めとは言わないけど、他の社員らは全て隣町だけど住む場所は決まってるし、お前だけが決まってないんだぞ?とりあえずその家土曜日にでも行って見てくるか?俺も新しい会社に用事があるしついでにどうだ??」  山本は社長の言う古い家が気になるものの、会社からも近い距離で、なおかつ破格のただ同然の家賃、今だに住む場所が決まってないこともあり土曜日に社長と一緒に神奈川まで行くことにした。
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