いっけなーい!遅刻遅刻!

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いっけなーい!遅刻遅刻!

ハルはお姉さん(?)のリュウと並んで川べりに座ったまま、何もすることがないので、とても退屈していました。 リュウの読んでいる本を、一度、二度のぞいてみたのですが水着姿の美女が豊満な胸を見せつけているだけなので苛々するばかりでした。  あまりにも暇なので陸上空中三回転をしようと立ち上がると体中に包帯を巻き、赤と黒のオッドアイをしたうさぎがすぐそばを走りすぎていきました。 うさぎは「大変だー大変だ。すっかり遅くなってしまった(棒読み)」 と、なにやら独り言を言っていました。 そのうさぎがポケットから時計を取り出すと、ハルは面白そうなのでブリッジをしながらうさぎを追いかけました。 「かわいいね!うさちゃん!ハルさんとお茶しない?」 うさぎは生ゴミでも見るような目でハルを見たあと茂みの下の大きな穴に飛び込みました。 遅れじとハルもその後から飛び込みました。
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