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次の日、朝起きてから、また昨日の出来事を思い出して、少し口元を緩ませながら鏡の前に立つ。目の前に自分が映る。その目線は、肌の表面を詮索するように追いかける。今までとは違う肌の状態。実感を手に入れた肌を見て、また少し口元が緩む。最近、したいことが増えた。明るい色の服を着てみたいし、メイクも色々試してみたい。メイクも、オシャレも、もっと楽しもうって、そんな風に、肌の調子が良くなってから、心にゆとりを覚えるようになった。
美里に、肌がキレイになったと言われたことを思い出す。
ひそかに、今度は菅原さんに、なんて欲も芽生えた。でも、人から言われるのも嬉しいが、何より、自分の中に納得があることが嬉しい。
――変われたんだ、私。
これからも、自分の肌との付き合いは続いていく。良いことばかりではないかもしれない。それでも、ここしばらくの間で、過去に思い描いた、なりたかった肌に少しでも近づけた自分がいる。
そんな私へ、自分で伝えてあげよう。
「最近、キレイになったね」
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