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女性はひたすらお餅作りなら、男性は山に入りひたすら竹やら木を刈りに行きます。
どんど焼きはそれらを集めて縦に束ねたものに火をつけてバッチバチにしていろいろ燃やします。
もの凄く大きい縦長の焚き火のイメージです。
一緒に焼いたお餅を頂くと健康で過ごせるとかなんとか。
焼くものは様々で、簡単に言うと神社の古神札納め箱に入れるものでした。
それとゴミとして捨てるんはちょいとなぁのようなものでした。
しめ縄とかお守りや門松やダルマまで。
んで書き初めを一緒に燃やすと字が上手になるとのこと。
神様がいろいろやってくれるみたいです。
かっこよく縦に束ねるのって結構センスがいるらしく中心人物達の技量が試されます。縦に高くないと神様に届きにくいみたい。
上手ではないと横に火が広がり見た目もただの焚き火。そして怖い。
「なんか今年は不細工だね…」
「うわっ横になってる!火熱っ!」
「○○さんがリーダーの年のどんど焼きはダサかった」
と語り継がれることになります。
火もアゲアゲになると神の恩恵に肖って、今より上に向かいたいもの全般や呪いから逃れたいものまで民は燃やし始めます。
点数の低いテスト、持ち帰ってはみたが全く効力のなかった大吉のおみくじ、片目のままのダルマ。
雑誌の裏によくあった願いが叶う謎のブレスレットや当時流行した不幸の手紙(貰った人は手紙に指定されている人数に同じものを書かないと不幸になるという恐怖の手紙)を持ってくる民や、心霊写真集や世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン月刊ムー。
たまに燃えかけたものが飛んでくるのですが、見向きもしてなかったであろう人から頂いた熱烈なラブレターだったりすると悲しくなります。○○ちゃんへってバス停とこのおねぇちゃんやんって。
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