スナック 百合子

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ママは気を利かせてくれたのだろうか、前期高齢者の2人の方ではなく、私の隣の席に座るよう促したのが嬉しかった。 彼女が横に来るとフワリと香水が香る。 私は、チラッとその(ひと)の横顔を見た。 エクステと言うのか、濃くて長いまつ毛とスッキリ通った鼻筋は、こんなスナックには、ちょっと似合わない。 「何になさいますか?」 ママが、彼女に尋ねた。 「ノンアルコールビールで」
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